水琴窟– category –
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水琴窟
水琴窟 30
水琴窟 30 問、無宿善の機 答 御文 三帖目 第十二通に、『夫れ当流の他力信心の一通リを勧めんと思わんには、まず宿善無宿善の機を沙汰すべし・・・、無宿善の機は信心を取り難し。まことに宿善開発の機は自から信を決定すべし』と蓮如上人は言って... -
水琴窟
水琴窟 29
水琴窟 29 問 果遂の誓いに帰してこそ。(続き) 答 第二十願の意義について、親鸞独特の領解があることを述べて来ました。も う少し言いたいことがあります。 それは、『おしえざれども、自然に、真如の門に転入する』と言う和讃の意 味です。(大経... -
水琴窟
水琴窟 28
水琴窟 28 問 果遂の誓いに帰してこそ 答 二十願の事を果遂の誓いと言います。『果たし遂げずんば、』と言う如来の 大悲の願いの故であります。この第二十の願に特別の意味があることを見出し た人は、大無量寿経の作者と、親鸞聖人の二人だ... -
水琴窟
水琴窟 27
水琴窟 27 問 眷属長寿の願 答 先に、永遠の今と言う事を申しました。それに就いて眷属長寿の願の事を 述べましたが。もう少しそれに就いて言いたい事があます。 『永遠の今』とは、日常的時間の中に、『永遠』なるものが、殻を破って入 っ... -
水琴窟
水琴窟 26
水琴窟 26 問、今と言う時間 答、昔,学生の頃、 哲学の先生から『永遠の今』と云う講義を受けました。不思議にその言葉は、耳の底に残りましたが、如何いう意味かはその時は解りませんでした。しかし、其の事がすっと私の心に残って居て九... -
水琴窟
水琴窟 25
水琴窟 25 問、慈悲と智慧の問題 (続き) 答、曽我先生と北森先生との対談で、曽我先生が『仏教の慈悲と言う考え方は、貴方が言われるような悲と云う事に徹しなければ本当のものに成らないでしょう』と言われたと云う事がありました。その時、『これ... -
水琴窟
水琴窟 24
水琴窟 24 問、慈悲と智慧の問題 答 北森嘉蔵と言う学者に『神の痛みの神学』という著書があります。敗戦後の占領軍が日本を統治して居た頃に、この本は書かれたもので、当時の厳しい検閲の中ではとても出版は許されないと思い、ガリ版で一... -
水琴窟
水琴窟 23
水琴窟 23 問 前念命終、後念即生とは 答 善導大師の、往生礼賛の文であります。この『前念命終』を今生の命の終わりと考え、『後念即生』を来生と考えれば、往生は死後の事となります。其処から往生とは死ぬ事と考えられるようになりました。 平安時... -
水琴窟
水琴窟 22
水琴窟 22 問 二尊教について 答 二尊教は、釈迦牟尼佛と阿弥陀如来が、別々の役割を果たしながら、一致して衆生救済を果たして行く宗教であります。 宗教は本来多神教から進化して一神教に成ったと言われています。確かに現在では、一神教の構造が宗... -
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水琴窟 21