2019年11月– date –
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水琴窟
水琴窟 39
水琴窟 39 問、三願転入に就いて (続き) 答、 親鸞聖人は『転入』と言う体験を必ずしも『驚天動地』の体験としては、表現して居ないと申しました。 入信の動機を、能く、『見性体験』と言われますが、その様な特殊な経験をした人もあるで... -
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水琴窟 38
水琴窟 38 問、三願転入に就いて 答、 三願転入とは、化身土巻本の終わりに説かれる御自釈で、重要な問題を指摘される一節です。 三願とは、十八願、十九願、二十願の三願ですが。この願を、十九願から、二十願へ、更に十八願へと転入する... -
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水琴窟 37
水琴窟 37 問 定散の自心に迷う 答、前号に続いて、もう一つの問題が『定散の自心に迷う』と言う問題であります。これは、浄土門の中の問題です。第二十の願が誓われている意義が此れであります。何度も申しましたが、中国では... -
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水琴窟 36
水琴窟 36 問 自性唯心に沈む。 答 信巻別序の言葉であります。 『然るに末代の道俗近世の宗師、自性唯心に沈んで、浄土の真証を貶し、定散の自心に迷うて金剛の真信に昏し。』と言われています。 そこで、まず『自性唯心に沈む』と言う問題... -
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水琴窟 35
水琴窟 35 問、純粋贈与 答 母の胸に抱かれて、無償の愛を享受した幼児体験を持っていない人は、一人もいないのでありましょう。仮令、母の縁は薄くとも、母に代わって育てて呉れたお蔭で、今この身があるのです。この無償の愛に、お返しし... -
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水琴窟 34
水琴窟 34 問、宿善開発 答 御文 二帖目、第十一通(29の25)に、『宿善開発して善知識に遇わずば往生は叶うべからざるなり』とあります。これは、元、覚如上人の『口伝鈔』の文に依るのであります。 『口伝鈔』(25の3)『然るに... -
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水琴窟 33
水琴窟 33 問、篤く、三宝を敬へ(続き) 答 家内に『サンガに帰依する』に就いて、どう思うかと聞きました。すると、暫らく考えていましたが、昔、大森先生に『どうしたら良い坊守に成れますか』と質問したら、大森先生から、『住職のお話... -
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水琴窟 31
水琴窟 31 問、念仏は行である 答 『南無と言うは即ち是れ帰命、亦、是れ発願回向の義なり。阿弥陀仏と言うは、即ち其の行なり』と、善導大師は言われます。 南無阿弥陀仏は行であります。但し、如来の行であって、人間の行ではありません。... -
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水琴窟 30
水琴窟 30 問、無宿善の機 答 御文 三帖目 第十二通に、『夫れ当流の他力信心の一通リを勧めんと思わんには、まず宿善無宿善の機を沙汰すべし・・・、無宿善の機は信心を取り難し。まことに宿善開発の機は自から信を決定すべし』と蓮如上... -
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水琴窟 29
水琴窟 29 問 果遂の誓いに帰してこそ。(続き) 答 第二十願の意義について、親鸞独特の領解があることを述べて来ました。も う少し言いたいことがあります。 それは、『おしえざれども、自然に、真如の門に転入する』と言う和讃の意 味です...