2019年– date –
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水琴窟 42
水琴窟 42 問 不回向の行 答 親鸞聖人は『誠に是れ、大小・凡聖・定散・自力の回向に非ず。故に『不回向』と名くるなり。然るに微塵界の有情、煩悩海に流転し、生死海に漂没して、真実の回向心無し、清浄の回向心無し、』と言い、更に、『三... -
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水琴窟 45
水琴窟 45 問 真と仮と偽 答 そもそも、教には、真と仮と偽の区別が在ると言われます。 『偽というは、則ち六十二見、九十五種之邪道是なり。』 『涅槃経に言わく、世尊常に説きたまわく、一切の外は九十五種を学びて、皆悪趣... -
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水琴窟 45
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水琴窟 46
水琴窟 46 問 浄土の定散の機 答 『仮と言うは、即値是れ、聖道の諸機、浄土の定散の機なり』 (12の92) もう一つ,仮に就いて『浄土の定散の機』と親鸞は言われています。是れについても、考えてみる必要がありま... -
水琴窟 47
水琴窟 47
水琴窟 47 問 『いのち』は誰のもの 答 安心決定鈔に『天親菩薩の「往生論」に「帰命尽十方無碍光如来」と言えり、深き法も浅き譬えにてこころえらるべし。たとえば日は観音なり、その観音の光をば、みどり子より眼に得たれども、稚... -
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水琴窟48
問 虚無の身,無極の体 答 顔容端政たぐいなし 精微妙軀非人天 虚無之身無極体 平等力を帰命せよ(11の15) 『虚無の身,無極の体』と言う言葉が、大無量寿経に有るのです。其れが、讃阿弥陀仏偈に引かれていまして、和讃にも詠われ... -
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水琴窟 49
問 未生怨 『 阿闍世コンプレックス』コ 答 『未生怨』とは『未だ生まれざる以前からの怨念』と言うことです。観無量寿経の悲劇は、阿闍世自身の『未生怨』と言う怨念が主題になって展開して行きます。 其れは、阿闍世の父母が子供ほしさ... -
聖徳太子について
聖徳太子について⑵
法然上人が天台宗の寓宗の立場を否定して、浄土宗独立を図ったのは、決して天台宗と覇を争う為ではありません。善導によって確立した『二尊教』としての浄土宗を護るためであります。 天台の傘下では、一神教的な雰囲気から脱出出来ないからであり... -
聖徳太子について
聖徳太子について⑴ 岡本義夫
聖徳太子の名が、日本人の心に深く馴染じまれて居ますが、その人物の実在は、今日不明とされていまして、恐らく、架空の人物であろうとされています。しかし、十七条憲法を書いた人物が居ることは、疑いの無い事実ですので、その人物を聖徳太子と言っても... -
親鸞聖人の危険思想について
親鸞聖人の危険思想についてⅡ
親鸞聖人の危険思想について(Ⅱ) (2)親鸞の思想と日本主義 倉田百三の生き方 先に紹介した中島岳志氏の『親鸞と日本主義』と言う論文は、2012年冬号(二月四日発行)『暁烏敏の恍惚』(第九回)で終わっています。論文の意図があまり明白でありま...